precall
【イカの数え方】 
泳いでいる時 ⇒ 匹 
水揚げされた時 ⇒ 杯 
食材として使う時 ⇒ 本 
干された時 ⇒ 枚 
活け造りされた時 ⇒ 盛 
寿司になった時 ⇒ 貫 
一度に数匹釣れた時 ⇒ 苛 
十匹束ねられた時 ⇒ 連 
擬人化された時 ⇒ 人 
大王になった時 ⇒ m
yutaka1620

交通事故による死亡記事は今ではよほどのことでない限りニュースにならない。しかし、地方支局では少し前まで 、死亡者が出た交通事故は、なるべく現場を踏み、記事を書くことになっていた。だから凄惨な事故現場を数多く見た。このときの経験でいうのだが、 交通事故キャンペーンでは、むしろむごたらしい現場写真を見せた方がいいのではないか、と思っている。また、人をはねた女性ドライバーが 怖がってしまい、倒れている被害者を触ろうともせず、泣き叫んでいるところも見た。”加害者教育”も必要ではないかと思う。

助手席のフロントボードに前歯が全部刺さっているのを見たことがある。被害者は死ななかったが、一瞬のうちに 全部の抜歯手術を受けたようなものだ。 鉄骨を積んだトラックに追突した男性は、のどからささったのが後部座席を突き破り、自分はハンドル持ったまま宙吊りになって死んでいた。 夏、トラックの運転手が右手を窓の外に出したまま片手運転していて、対向のトラックと接触して腕の付け根から持っていかれた。 このときは1か月に2度も同じ事故があったのだが、もう一件は自分で拾って病院までまた片手運転した。不思議に出血が少なくて 2件とも助かった。

後年社会部のとき見たのだが、20歳未満の男女数人が乗ったスポーツカーが大阪の御堂筋でトラックと激突した。トラックの後輪は2輪ずつ 連結になっているが、その10数センチの間に男女4人が入っていると聞いたときはにわかには信じられなかった。車軸から衣類をはがしてみて 人数がわかった。脳漿が搾り出されて、せんべいのような頭蓋骨が散らばっていた。明け方の事故だったが、中の一人の 少女は直前声をかけられて乗ってきたもので10日以上たっても身許が分からなかった。

何十年立った今でも、トンネルの中で対向車とすれ違ったり、鉄骨を積んだトラックが前にいると、こうしたシーンが突如よみがえりスピードを 落とす。車庫にクルマを入れようとして幼い我が娘をひき殺した父親は、泣きながら自分の頭を自分の手で殴り続けていた。私はバックにギアを 入れるたびにこのシーンを思い起こし、サイドミラーをもう一度覗く。

交通標語を唱えるだけではダメだ。残酷だから、見るに耐えないから、と現場写真は調書の中だけで使われる。だが、恐怖のありのままを 見せた方がよほど実学になると思うがどうだろうか。

yuuki79

商人「この矛はなんでも貫きます」
民衆「ほう」
商人「この盾は絶対に破れません」
民衆「では、その矛でその盾を突いてみたらどうなるのだね?」
商人「めっちゃいい音が鳴ります、ほら」
キーン…
民衆「ほんとだ~じゃあ両方買う~」

大衆の思想と行動は往々にして矛盾している。